伏見稲荷大社 初午大祭♪しるしの杉の授与(2026年2月1日)@京都伏見
伏見稲荷大社の初午大祭(はつうまたいさい)は、毎年2月の最初の「午の日」に行われる1年で重要な神事のひとつ。
奈良時代の711年(和銅4年)2月の初午の日に、稲荷山の三ヶ峰に稲荷大神が初めて鎮座したことにちなむ神事で、稲荷大神の広大無辺なるご神威を仰ぎ奉るお祭です。
2026年は2月1日(日)が初午の日にあたります。
2日前の辰の日に稲荷山の杉と椎の枝で作った“青山飾り”をご本殿以下摂末社に飾り、この日を迎える習わしがあります。
初午の参拝は「福詣」とも呼ばれ、前日の巳の日から社殿は商売繁昌や家内安全を願う参詣者で埋まり、京洛初春第一の祭事とされています。
初午の日には、御符である「験(しるし)の杉」が授与されます。
しるしの杉の由来


熊野詣が盛んになった平安時代、その往き帰りの道中に必ず伏見稲荷大社に参詣するのが習わしとなっていました。
その際、稲荷社の杉の小枝(しるしの杉)をいただき、身体のどこかに身に着け道中のお守りにした習慣に由来する縁起ものが「験(しるし)の杉」の由来です。
また、京都では初午の日に畑菜の辛子和えを食べる習慣があり、これは伏見稲荷大社を創建した秦伊呂具(はたのいろぐ)の名前にかけて「畑菜」と、狐の毛の色にちなんだものと伝えられています。
初午大祭の由縁

ご鎮座の由縁は、奈良時代の初期に全国的な季候不順で五穀の稔りの悪い年が続き、勅使を名山大川(自然崇拝の霊地)に遣わされて祈請させられたときに神のご教示があり、山背国の稲荷山に大神を祀られたところ、五穀大いに稔り国は富み栄えました。
この祭祀された日が、和銅4年(711年)の2月の初午であったと伝えられています。
山城国風土記には、稲荷を「伊奈利(イナリ)」と記しています。伊奈利とはイネナリ・イネニナルのつづまったもので、人間生活の根源であった稲によって、天地の霊徳を象徴した古語とされています。
「伊奈利」を稲荷と記載された社遺書の書面は平安時代、淳和天皇の天長4年(827年)正月辛巳の詔ですが、和銅6年(713年)にはすでに「稲荷」なる“好字”が用いられていており、風土記に「伊奈利」とあるのは、原史料にあった古い用字法が活用されたものと考えられています。
天長4年(827年)に弘法大師 空海が、嵯峨天皇から東寺(教王護国寺)を賜った際に東寺の鎮守社になり、真言密教と結び付き、より一層稲荷信仰を集めることになりました。
(情報提供:とっておきの京都プロジェクト事務局)
| エリア名 | 伏見 |
|---|---|
| イベント名 | 伏見稲荷大社「初午大祭」 |
| 開催場所 | 伏見稲荷大社 |
| 開催日時 | 2026年2月1日(日)8:00~ |
| 所在地 | 京都市伏見区深草薮之内町68 |
| アクセス | JR奈良線稲荷駅下車 徒歩すぐ、京阪本線伏見稲荷駅下車徒歩5分 |
| 拝観料 | 境内自由 |
| TEL | 075-641-7331 |
| URL | http://inari.jp |
| https://www.instagram.com/fushimiinaritaisha_official/ |
EVENTS おすすめのイベント
-
2025/11/08 黄檗宗大本山 萬福寺♪特別拝観&アートインスタレーション(11月8日〜2月8日)
漆黒に浮かび上がる国宝を抱く龍。京都の夜に光で描かれる龍を見たことがありますか?萬福寺は、江戸時代の...
詳しく読む -
2025/12/04 伏見大手筋商店街 サンタの挑戦状2025♪謎解き大好きサンタクロースがやって来る
伏見大手筋商店街の年末恒例となった謎解き「サンタの挑戦状」が今年も12月25日(木)まで開催!商店街...
詳しく読む -
2025/12/12 Illumi-station♪八瀬比叡山口駅をイルミネーションで装飾(叡山電車)
叡山電鉄株式会社では、平安女学院大学と共同で監修・企画のもと、八瀬比叡山口駅をイルミネーションで装飾...
詳しく読む -
2026/02/18 城南宮しだれ梅と椿まつり2026年♪神宛拝観&梅が枝神楽の奉納(京都伏見)
京都洛南、ひと足早い春の訪れを感じる花の宴、城南宮の恒例行事「しだれ梅と椿まつり」。令和8年(202...
詳しく読む
RELATED おすすめの関連記事
-
2025/11/09 藤森神社のイチョウの黄葉♪競馬関係者も訪れる勝運の神様(京都伏見深草)
伏見深草の地に鎮座する藤森(ふじのもり)神社は、平安遷都以前より祀られている古社。菖蒲の節句発祥の神...
詳しく読む -
2025/11/09 三栖閘門のイチョウの黄葉♪日本唯一の河川港 伏見港のシンボル(京都伏見)
伏見港は豊臣秀吉が築き、江戸時代以降は幕府直轄地として整備され、昭和の前半まで大阪と京都を結ぶ河川水...
詳しく読む -
2025/11/27 京都競馬場 馬頭観音♪馬の守り神(京都競馬場は2025年12月で開設100周年)
京都競馬場は、令和7年(2025年)12月1日に淀開設100周年を迎えた、屈指の格式伝統ある競馬場の...
詳しく読む -
2025/06/23 京都 夏越の祓「茅の輪くぐり」スポット♪伏見・西京(京都西山)・山科・京北・八幡
全国の神社で行われる「夏越の祓(なごしのはらえ)」。その由来は立春から半年間の罪穢(つみけがれ)を祓...
詳しく読む