花山稲荷神社の桜♪大石内蔵助の討入必勝祈願の神社「おゆき桜」京都山科

花山稲荷神社(かざんいなりじんじゃ)は、醍醐天皇の勅命により創建と伝えられる古社で、ご祭神は宇迦之御魂大神(うがのみたまのおおかみ)、神大市比売大神(かむおおいちひめのおおかみ)、大土之御祖大神(おおつちのみおやのおおかみ)の三神。
古くは西山稲荷(にしやまいなり)と呼ばれていましたが、花山(かざん)の社号の由来は、御神詠からとも、厚く御崇敬になった花山天皇の御名にちなんだとも、旧地名・花山によるものとも伝わっています。
拝殿の右側に「稲荷塚」と呼ばれる古墳があり、平安時代、三条小鍛冶宗近(さんじょうこかじむねちか)が、稲荷大神の神徳により、名刀「小狐丸(こぎつねまる)」を鍛えたところと伝えられており、近年は刀剣ファンに人気です。
山科の岩屋寺付近に隠棲していた大石内蔵助が、花山稲荷に度々参詣し必勝祈願をしたことにより討ち入りに成功したことで大願成就の神社として知られています。
境内には本殿の真後ろに立て掛けてある、大石内蔵助寄進と伝わる「鳥居」、断食をして沈思黙考したという「断食石」、神前で敵討ちの同志の心底を試すため石の上で血判をさせた「血判石」、元禄14年の文字と寄進した施主「浅野長矩家臣進藤源四郎俊弐野」と記された棟札など大石内蔵助ゆかりの遺物が残っています。
参道にはソメイヨシノ、山桜、里桜、枝垂れ桜、八重紅枝垂桜など様々な種類のが植えられており、地元の人だけしか知らない隠れた桜の名所です。
枝垂れ桜は、御所に沢山落ちていた種を西野山の“おゆきさん”という人が拾って大事に苗を育て、寄贈植樹したものでいつの頃からか「おゆき桜」と呼ばれ人々に愛されています。

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(情報提供:とっておきの京都プロジェクト事務局)

スポット情報

エリア名山科
スポット名花山稲荷神社
所在地京都市山科区西野山欠ノ上町65
アクセス地下鉄東西線小野駅から京阪バス四条河原町行き、山科駅から京阪バス大宅行き乗車、花山稲荷下車徒歩3分、地下鉄東西線椥辻駅下車徒歩20分
拝観時間境内自由
TEL075-581-0329
URLhttps://kwazan-inari.jp/history/