金蔵寺 下の川弁財天♪京都西山に佇む紅葉と絶景の隠れ寺に鎮座(西京)

下の川弁財天は、京都市西京区の金蔵寺(こんぞうじ)の寺域に鎮座しているお社。
金蔵寺は山号を西岩倉山(にしいわくらざん)といい、天台宗の寺院で本尊は十一面千手観音。
寺伝によると、奈良時代の養老2年(718年)、元正天皇の勅願により隆豊禅師(りょうほうぜんじ)が創建、聖武天皇は勅額を賜り経典を書写して埋めたといわれています。
桓武天皇は平安京遷都に当たり王城鎮護のため都の四方、東西南北経典を埋めたとされ、西方の地の金蔵寺にも経典が埋蔵された。
このことから、西岩倉山の山号を贈られたと伝わっています。
平安時代には「京三岩倉」のひとつ「西の岩倉」と称され、今昔物語に「西岩蔵という山寺あり」として登場しています。
その後、天台宗の高僧、慈恵大師(元三大師)の弟子・賀登(がと)により中興され、49院もの堂塔伽藍が建ち並ぶ大寺院となり篤い信仰を集めました。
応仁の乱をはじめ、幾多の兵火で焼失しましたが、江戸時代に五代将軍・徳川綱吉の生母・桂昌院(けいしょういん)の帰依により再建されましたが、本堂・庫裏・客殿・護摩堂が焼失し、文化5年(1808年)に再建されました。
金蔵寺までの公共交通機関が無く、最寄りのバス停(南春日町)から片道1時間のハイキング、または最寄駅からタクシー利用となります。

下の川弁財天

鎮座する場所は、金蔵寺の仁王門から石段を登った正面の本堂の右側、開山堂への道をさらに進んだところにあります。
さらに道を進むと見晴台(長嘯亭)へと続きます。
下の川弁財天は、昭和63年(1988年)に「御経塚」を護るため創建されました。御祭神は滝飛龍姫ほか九柱です。
弁財天と言えば金運、財運、商売繁盛のご利益が知られていますが、学問・芸術・音楽の上達にもご利益があり「御経塚」を護るためにお祀りされたと思われます。
「御経塚」は、山号の由来ともなっている、桓武天皇により岩倉(岩蔵)に埋蔵された経典が、江戸時代の元禄6年(1963年)に経堂建立にあたり地中から「大乗経(だいじょうきょう)」を埋めた壺が発見されたことを顕彰し桂昌院により再建された石碑です。

金蔵寺の紅葉

知る人ぞ知る紅葉の隠れ寺であり、本尊の十一面千手観音像が祀られている本堂、隆豊禅師など歴代の僧師が祀られてい開山堂をはじめとした堂宇が、真紅や橙色、黄色のカエデの木々紅葉に覆われた風景は錦繍絵巻のような世界。
境内の奥にある見晴台(長嘯亭)からは、晴れた日には京都市街や東山連峰、比叡山の絶景が一望。

(情報提供:とっておきの京都プロジェクト事務局)

エリア名西京
スポット名下の川弁財天(金蔵寺)
所在地京都市西京区大原野石作町1639
アクセス①JR桂川駅・阪急洛西口駅より京都市バス9系統(南春日町 洛西バスターミナル行)乗車、JR向日町駅・阪急東向日駅より阪急バス(南春日町 洛西バスターミナル行)乗車、南春日町バス停下車、徒歩片道約1時間
②阪急桂駅(東口)より京阪京都交通13・14・17系統(長峰行)乗車、長峰バス停下車、徒歩約40分
※金蔵寺付近までの公共交通機関はありません。最寄りバス停から約1時間の山道です。タクシーは、洛西バスターミナル、阪急洛西口駅、JR桂川駅から乗車ください。
拝観時間8:00~17:00
拝観料志納(300円)※仁王門の賽銭箱に入れる方式です。釣銭がでないので、必ず小銭をご用意ください
TEL075-331-0023
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