伏見稲荷大社 千本灯籠2023年(千本鳥居ライトアップ)10月1日~9日まで実施
2024年度の実施はありません。
伏見稲荷大社は“お稲荷さん”として人々に親しまれ、厚い信仰を集めている、全国各地に約3万社ある稲荷神社の総本宮。千本鳥居を行灯によりライトアップする「千本灯籠」が、昨年に引き続き今年も10月1日(日)から9日(月祝)までの期間、18時~20時30分に実施されます。
千本灯籠のはじまりは、全国の伏見稲荷大社講務本庁所属の講員が一堂に集まり、安全隆盛全と生業繁栄を祈願するお祭り「講員大祭」2022年度の開催に合わせ初めて実施され、今年が2回目となります。
権殿北側の石段から奥社奉拝所、千本鳥居入口から十石橋・啼鳥菴(ていちょうあん)が行灯のほのかな灯りでライトアップされます。漆黒の闇に朱色の鳥居が浮かび上がる風景は、昼間とは違った幻想かつ幽玄的な美しさ。
千本灯籠に用いられる行灯は、京都・花灯路推進協議会が、閑散期の誘客や夜観光・宿泊観光の促進を目的として、2022年度から行われている「花灯路・ライトアップ支援事業」を利用し、約350基の行灯を借り実施されています。
千本鳥居とは、奥宮から奥社奉拝所に続く約400mの参道に密集して建てられている鳥居のことです。朱塗りの鳥居が二筋の参道に隙間なく立ち並んでおり、フォトジェニックなスポットとして海外からの旅行者に特に人気です。千本鳥居周辺は神の降臨地である稲荷山の入口に当たり、鳥居とは「通り入る」の意味があるとされ、神の聖域を表し、現世から神様がいる幽界への関門として多くの鳥居が建てられたと考えられています。二筋の参道に左右二本併行して鳥居が立ち並べられた理由は不明ですが、両部思想(神仏習合思想)による金胎二界を表したものと想像されます。
千本鳥居は、江戸時代末期の文化・文政年間(1804年)以降にはじめられたとされ、鳥居を奉納することにより、願いが「通る」という語呂合わせから生まれたものとされています。また、願いが「通る」たびに鳥居を大きなものに変えて奉納する風習もあります。鳥居の数は、稲荷山全体で約1万基以上、うち千本鳥居は約800基といわれています。木製のため雨風による損傷や腐食が激しく、1日に約3本を新しく建てたり修理したりしています。
鳥居の奉納は、信仰が篤い一般の方からも可能です。初穂料は場所や大きさによりり異なります。また、鳥居の場所や大きさ、制作の混み具合で最長数年かかることもあるそうです。 ご希望の方は伏見稲荷大社までお問い合わせください。
■問い合わせ先(伏見稲荷大社社務所・管理課):075-641-7331(9:00~16:00)
千本鳥居の昼と夜
伏見稲荷大社ご由緒
稲荷山全体を神域とする、全国に約3万社あるといわれる稲荷神社の総本社で、商売繁昌のご利益で知られています。創建は奈良時代の711年(和銅4年)、伊侶巨秦公(いろこのはたのきみ)が勅命を受け、稲荷山の三つの峯の平らな場所に稲荷大神(いなりのおおかみ)を祀ったのが起源とされています。御祭神は、下社・中央の座宇迦之御魂大神(うかのみたまのおおかみ)、中社・北座の佐田彦大神(さたひこのおおかみ)、 上社・南座の大宮能売大神(おおみやのめのおおかみ)、下社摂社・最北座の田中大神(たなかのおおかみ)、中社摂社・最南座の四大神(しのおおかみ)の五柱をお祀りしています。稲荷神は元来、五穀豊穣を司る神でしたが、時代が下るにつれ、商売繁昌・産業興隆・家内安全・交通安全・芸能上達の守護神としても信仰されるようになり、2023年の初詣参拝者数は全国で4番目、近畿地方では最多の参拝者数を集めています。
お稲荷さんの象徴と言えばキツネ(狐)で境内にも多くの「狛狐(こまぎつね)」が鎮座しています。キツネは神様ではなく、お稲荷様に仕える「眷属(けんぞく)」で神様の使者。稲荷神は食物を司る神で古くは「御饌津神(みけつがみ)」と言いい、この名に「三狐神(みけつがみ)」の字をあて、いつしか狐が稲荷神の使いになったとの説、また狐は穀物を食べるネズミを駆除してくれることから、狐が稲の守り神になったとの諸説があります。
(掲載日:2023年9月26日 情報提供:とっておきの京都プロジェクト事務局)
エリア名 | 伏見 |
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イベント名 | 千本灯籠 |
開催日時 | 10月1日(日)~9日(月祝)18:00~20:30 |
開催場所 | 伏見稲荷大社(権殿北側の石段~奥社奉拝所、千本鳥居入口~十石橋・啼鳥菴) |
所在地 | 京都市伏見区深草薮之内町68 |
アクセス | JR奈良線稲荷駅下車 徒歩すぐ、京阪本線伏見稲荷駅下車徒歩5分 |
拝観料 | 無料 |
URL | http://inari.jp |
https://www.instagram.com/fushimiinaritaisha_official/ |
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