2024年 伏見稲荷大社 本宮祭(7月21日)&宵宮祭(7月20日)
伏見稲荷大社は「お稲荷さん」として親しまれ人々の信仰を集めている、全国各地に約3万社ある稲荷神社の総本宮。「本宮祭」(もとみやさい)は、稲荷大神のご分霊を祀る全国の崇敬者が総本宮に参拝し、日々の御神恩に感謝する大祭。
例年7月の土用入後初の日曜または祝日に執り行われます。前日の夕方の宵宮祭(よいみやさい)には、稲荷山をはじめ境内の全域に散在の石灯篭・数千におよぶ献納提灯に灯を点ずる万灯神事が行われます。
2024年の本宮祭は7月21日(日)、宵宮祭は前日の7月20日(土)に斎行されます。
伏見稲荷大社では四季を通じて多くの祭礼や神事を執り行っていますが、最大規模の祭礼が本宮祭です。昭和36年(1961年)に御祭神である稲荷大神様の御鎮座1250年を記念してはじまりました。
宵宮祭~献納提灯で境内一帯が幻想的な世界に~
伏見稲荷大社の宵宮祭では、稲荷山全域にわたり奉納提灯の灯りが点もされる「万灯神事」が18時から執り行われます。朱塗りの提灯に明かりが灯され始めると、朱色の社殿に朱色の仄かな光が漆黒の闇に浮かび上がり、赤と黒が織りなす幻想的な雰囲気に包まれます。
朱色は魔力に対抗する色ともされていて、古代の宮殿や神社仏閣に多く用いられています。伏見稲荷大社では稲荷大神様のお力の豊穣を表す色とされています。
また、外拝殿と周辺には日本画家などの奉納による行灯画(あんどんが)が、約400点が展観され、様々な神賑行事が賑々しく奉納されます。
<宵宮祭>
本宮祭の前日に行われるお祭りのことです。 宵宮とは「夜宮」(よみや)とも言い、大祭の前夜に行われます。神霊が本祭のため本社に帰る還御祭として、真夜中に重要な祭儀が行われていましたが、現在では本祭の前夜祭の色合いが濃くなっています。
稲荷山の最高峰まで続く千本鳥居もライトアップ
稲荷山の最高峰(標高233m)である一ノ峰(上社神蹟)まで続く「千本鳥居」にも奉納提灯に明かりが灯され、朱塗りの鳥居が提灯の明かりでライトアップされます。
灯りに照らされたどこまでも続く千本鳥居は、まるで異次元の世界へと誘うトンネルのようです。
「朱色の鳥居」といえば、すぐさま人々は「お稲荷さん」を連想するほど、あかいという色が人々の心情に深く染みとおっています。
元来、稲荷の鳥居は社殿と同じく「稲荷塗」といわれ、朱をもって彩色するのが慣習となっています。
この「朱」(あけ)という言葉は、赤・明・茜など、すべてに明るい希望の気持ちをその語感にもち、その色はまた生命・大地・生産の力をもって稲荷大神様の“みたま”の働きとする強烈な信仰が宿っています。
崇敬者が祈りと感謝の念を命婦社参道に鳥居の奉納をもって表そうとする信仰は、すでに江戸時代に興り今日の名所「千本鳥居」を形作っています。
本宮祭&宵宮祭提灯は個人や団体でも奉納ができます
本宮祭にあわせ、奉納提灯の献灯を個人・団体ですることができます。
<提灯(大)>※要予約
○献灯初穂料(一灯):10,000円
○電話または伏見稲荷大社の受付にてご予約ください
申込番号を登録し奉納場所を特定いたしますため 数に限りがありますのでお早目にお申し込みください。提灯の短冊に会社名・氏名を浄書いたします。
(ご参拝の折に受付にて奉納場所をご案内いたします)
○連絡先:075-641-7331(9:00~16:00)
○記念品:祭典終了後 提灯(小)を象った 本宮祭記念の小提灯と本宮鈴をご送付いたします
<提灯(小)>
○郵便または伏見稲荷大社の受付にてお申し込みください。提灯の短冊に氏名を浄書いたします。
○記念品:本宮鈴を授与いたします
伏見稲荷大社ご由緒
稲荷山全体を神域とする、全国に約3万社あるといわれる稲荷神社の総本社で、商売繁昌のご利益で知られています。
創建は奈良時代の711年(和銅4年)、伊侶巨秦公(いろこのはたのきみ)が勅命を受け、稲荷山の三つの峯の平らな場所に稲荷大神(いなりのおおかみ)を祀ったのが起源とされています。
御祭神は、下社・中央の座宇迦之御魂大神(うかのみたまのおおかみ)、中社・北座の佐田彦大神(さたひこのおおかみ)、 上社・南座の大宮能売大神(おおみやのめのおおかみ)、下社摂社・最北座の田中大神(たなかのおおかみ)、中社摂社・最南座の四大神(しのおおかみ)の五柱をお祀りしています。
稲荷神は元来、五穀豊穣を司る神でしたが、時代が下るにつれ、商売繁昌・産業興隆・家内安全・交通安全・芸能上達の守護神としても信仰されるようになり、2023年の初詣参拝者数は全国で4番目、近畿地方では最多の参拝者数を集めています。
お稲荷さんの象徴と言えばキツネ(狐)で境内にも多くの「狛狐(こまぎつね)」が鎮座しています。
キツネは神様ではなく、お稲荷様に仕える「眷属(けんぞく)」で神様の使者。稲荷神は食物を司る神で古くは「御饌津神(みけつがみ)」と言いい、この名に「三狐神(みけつがみ)」の字をあて、いつしか狐が稲荷神の使いになったとの説、また狐は穀物を食べるネズミを駆除してくれることから、狐が稲の守り神になったとの諸説があります。
(掲載日:2024年6月24日 情報提供:とっておきの京都プロジェクト事務局)
エリア名 | 伏見 |
---|---|
イベント名 | 本宮祭・宵宮祭 |
開催場所 | 伏見稲荷大社 |
所在地 | 京都市伏見区深草薮之内町68 |
アクセス | JR奈良線稲荷駅下車 徒歩すぐ、京阪本線伏見稲荷駅下車徒歩5分 |
開催日時 | 本宮祭:2024年7月21日(日)9:00~、宵宮祭:7月20日(土)18:00~ |
拝観料 | 境内自由 |
URL | http://inari.jp |
https://www.instagram.com/fushimiinaritaisha_official/ |
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