城南宮 夏越の祓&愛車(おくるま) の茅の輪くぐり(京都伏見)
「夏越の祓」(なごしのはらえ)は1年の半分にあたる6月30日に、半年間の罪穢(つみけがれ)を祓い、残り半年の息災を祈願する神事です。本殿と拝殿の間に設けられた大きな茅の輪(ちのわ)くぐり抜け、さらに半年間の罪や穢れを移した人形(ひとがた)を「禊(みそぎ)の小川」に流して心身を清め、無病息災を祈願します。
城南宮では、6月下旬から7月7日(日)までの期間、夏越の祓にちなんだ神事や行事が執り行われます。
【神事・行事予定】
〇茅の輪と人形流し:
・6月25日(火)~30日(日)の9時から16時まで自由参加
「とはのもり 夏越の祓 する人は 千歳の命 延ぶといふなり」と和歌を唱えながら、くぐり抜けてください。「とはのもり」は「永遠の守」と「鳥羽の森」の掛詞となっています。
〇夏越の神楽(御守り特別授与):
6月下旬~7月7日(日)まで、各日10時、12時(正午)、14時に約5分間
拝殿にて巫女が「鉾祓いの儀」、「祓神楽」を行い、その後「夏越の御守特別授与」(有料)を行います。
※観覧・撮影はは自由です
〇「夏越の祓」の神事:
・6月30日(日)の15時より
※参列自由参列者が多い場合は、うつばり会の会員が優先となります。・
〇愛車(おくるま)の茅の輪くぐり:
・7月1日(月)~7日7日(日)の9時~16時、第一駐車場にて自由参加
・全国的にも珍しい、駐車場に設けられた直径5mにも及ぶ大きな茅の輪。神職が1台ずつお祓いします。その後、交通安全を祈念しながら、自動車やバス・トラックに乗ったままくぐり抜けます。
<茅の輪くぐりの由来>
茅の輪くぐりは「夏越の祓」にて茅の輪をくぐって罪や穢れを落とす祓の行事です。茅の輪は、茅(ちがや)という、イネ科の植物を編み作られた人の背丈よりも大きい輪のことです。スサノオノミコトの神話に由来すると言われています。
神代の昔、蘇民将来(そみんしょうらい)と巨旦将来(こたんしょうらい)という兄弟がおり、兄の蘇民将来はとても貧しく、弟の巨旦将来はとても裕福でした。
ある日、素盞嗚尊(すさのおのみこと)が、旅の途中に巨旦将来に一夜の宿を求めたところ、冷たく断りました。一方、蘇民将来は、貧しいながらも、快く宿と食事の提供をしました。翌朝、お礼として蘇民将来に茅の輪を与え「腰に付けておれば、疫病から免れることができるであろう」と言い残して旅立ちました。
その数年後、疫病が流行した時に、巨旦将来の一族は疫病で滅んでしまいましたが、蘇民将来の一族は疫病から逃れて繁栄し、子孫も栄えたと伝えられています。
時代が流れ、腰に茅の輪をつけるものから、茅の輪をくぐるものに変化したとされています。なお、茅の輪のくぐり方は、神社ごとにその作法は異なります。
城南宮ご由緒
平安京遷都(794年)に際し、都の安泰と国の守護を願い、国常立尊(くにのとこたちのみこと)を八千矛神(やちほこのかみ)と息長帯日売尊(おきながたらしひめのみこと)に合わせ祀り、城南大神と崇めたことが城南宮の創建と伝えられます。城南宮とは「平安城」の「南」に鎮まる「お宮」の意味です。
平安時代後期には、白河上皇や鳥羽上皇によって、城南宮を取り囲むように城南離宮(鳥羽離宮)が造営されて院政の拠点となると、城南宮は離宮の鎮守として一層崇められ、9月の城南祭では神輿行列に加え、流鏑馬や競馬(くらべうま)も行われ大いに賑わいました。
幕末の鳥羽伏見の戦いは、城南宮の参道に置かれた薩摩藩の大砲が轟いて始まり、、錦の御旗が翻って旧幕府軍に勝利すると薩摩の軍勢は城南宮の御加護によって勝利を得られたと、御礼参りに訪れました。
城南宮は「方除の大社」と仰がれ、引越・工事・旅行の安全、厄除を願う全国の人々から、日々の暮らしの守り神と、篤く尊崇されています。
(掲載日:2024年5月27日 情報提供:とっておきの京都プロジェクト事務局)
エリア名 | 伏見 |
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イベント名 | 茅の輪くぐりと夏越の祓 |
開催場所 | 城南宮 |
所在地 | 京都市伏見区中島鳥羽離宮町7 |
アクセス | 地下鉄烏丸線・近鉄京都線竹田駅下車徒歩15分、竹田駅より南1・南2・特南2・南3系統乗車、城南宮東口下車徒歩3分。京都駅より市バス19系統乗車、城南宮下車徒歩2分 |
開催日時 | 2023年6月下旬~7月7日(金) ※神事や行事により開催日と時間が異なります |
拝観料 | 境内自由(神苑は有料) ※神苑はシーズンによりエリアと拝観料が変わりますので城南宮HPにてご確認ください |
TEL | 075-623-0846 |
URL | https://www.jonangu.com/ |
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