神護寺クラウドファンディング♪国宝 梵鐘の音を後世へ(6月23日23時まで)
国宝 梵鐘の音を後世へ
京都洛西の紅葉の名所、高雄に位置する神護寺は、空海と真言密教のはじまりの地として、1200年の歴史を今日に伝えてきました。
国宝「薬師如来立像」・国宝「五大虚空蔵菩薩坐像」をはじめ多くの寺宝を有しており、中でも国宝の梵鐘は貞観17年(875)に製作され、日本三名鐘のひとつに数えられる美しい造りを持っています。
この梵鐘をかけている鐘楼堂(京都府指定文化財)は、江戸初期に京都所司代板倉勝重により寄進されたもので、国指定重要文化財 大師堂と同じ杮葺き屋根を持ち、入母屋造、袴腰付の壮麗な建物です。
鐘楼堂は国宝の梵鐘をかけ、守り続ける重要な建物ですが、近年杮葺き屋根の老朽化が進み、屋根に穴が見られるなど早急な修理が必要な状態となりました。
2024年7月に実施した第一期工事に向けたクラウドファンディングでは、多くの方々にご支援をいただき、いただいたご支援によって足場設置ならびに屋根の基礎部分の工事が無事に完了いたしました。改めてこの場を借りて感謝を申し上げます。
2025年度はいよいよ柿葺きに着工いたします。最終局面、二期目となる工事では前期を上回る3,000万円以上の費用が見込まれます。
この度の工事においても有縁無縁の皆様にあたたかいお力添えをいただきたく、クラウドファンディングを通じて広くご支援を募ることといたしました。
鐘楼堂が修復された暁には「三絶の鐘」と称される国宝 梵鐘の音を神護寺に響かせたいと願っております。どうぞあたたかいご支援をお願いいたします。
◆クラウドファンディングの支援はこちらをクリック

神護寺の所蔵する寺宝のうち、国宝に指定される「梵鐘」は日本三名鐘の一つに数えられ、貞観17年(875)の銘が記されています。この梵鐘は、詞を橘廣相(たちばなのひろみ)が書き、銘を菅原是善(すがわらのこれよし)が選び、藤原敏行(ふじわらのとしゆき)が文字を揮毫したと伝わり、当時の一流名家の合作として「三絶の鐘」とも呼ばれます。
前代の様式を継承しつつも、部分的に竜頭、笠形、乳、駒の爪などには後代の梵鐘の先駆ともみられるものを胚胎しており、形姿の美しさが今日でも評価されているものです。
この国宝 梵鐘を吊り上げる鐘楼堂(京都府指定文化財)は、江戸初期に京都所司代 板倉勝重によって寄進されました。入母屋造りの柿葺き(こけらぶき)屋根、板張り袴腰付きの壮麗な姿を有しています。正面に掲げる扁額は寛永2年(1625)曼殊院良怒法親王(りょうじょほっしんのう)の書です。
国宝 梵鐘をかける建物としても、また建物そのものの歴史価値としても、非常に重要な建築物である鐘楼堂ですが、一刻も早い修繕が求められてきました。
柿葺き屋根の耐久年数は30年から40年ほどとされていますが、鐘楼堂の屋根は前回の修理から40年以上が経過し、経年劣化により大きな傷みが生じていました。屋根にはもはや穴が空いてしまっており、雨漏りが徐々に深刻な状況となっていたのです。
このまま雨漏りが進むと柱や床などが腐食してしまい、鐘楼堂全体の解体に繋がりかねません。万が一解体修理となってしまうと、何億円もの費用がかかり、修繕が完了するまでにも長い時間がかかってしまうことはもちろん、梵鐘を雨から守ることができず、屋根の修理には一刻の猶予も許されませんでした。
一方、鐘楼堂の屋根に使用される「柿葺き屋根」は、年々資材の高騰と職人の減少により、修理費用自体が大幅に高騰しており、その費用は総額6,500万円に及びます。比較的安価で長持ちのする、銅板葺きに替えることも考えられますが、文化財としての価値を損なわず、また減少の一途を辿る建築技術の継承のためにも、柿葺き屋根として再び修復することを決めました。
鐘楼堂の工事は二期にわたり、昨年に実施した第一期工事では足場の設置に始まり、杮を剥がしながら、どの程度傷みが進んでいるのか、下地の様子の調査を実施しました。また、傷みが見られた箇所については修繕が完了しております。
今回のクラウドファンディングでのご支援は、第二期の修繕にかかる費用の一部として大切に充てさせていただきます。どうぞあたたかいご支援をお願いいたします。
【クラウドファンディング概要】
■第一目標金額:1,000万円
■資金使途:鐘楼堂屋根の修復事業(第二期)にかかる費用の一部として
■支援募集期間:2025年6月23日(月)23時まで
鐘楼堂修復のお披露目の際には、支援者様をご招待し、梵鐘の音を現地で聴いていただけるような返礼もご準備しております。
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神護寺からのメッセージ
私が住職を務めております神護寺は京都市の西北に位置し、和気清麻呂公によって建てられた高雄山寺と別の場所にあった神願寺が合わさり当時住持していた弘法大師空海が824年に「神護国祚真言寺」(現在は略して神護寺)と命名されました。
現在、多くの建物や文化財を有しておりますが、それらを維持していくには莫大な費用が掛かるのが現状です。日本三名鐘の一つ、国宝の神護寺「三絶の鐘」が収められている鐘楼堂の屋根は杮葺きで前回の葺き替えからすでに40年が経過しており、大変に傷んだ状態です。
比較的安価で長持ちする銅板葺きに替えることも考えられますが、文化財としての価値を損なわない、かつ社寺建築に携わる方の育成の為にも役立つ、杮葺きに修復することに致しました。貴重な文化財を維持していくためには皆様のお力が必要です。どうかご理解いただきご協力のほどよろしくお願い申し上げます。
~神護寺 住職 谷内 弘照~
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(情報提供:神護寺)
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