常照皇寺 阿弥陀三尊「勢至菩薩」皇室ゆかりの寺院は桜と紅葉の名所(京都京北)
常照皇寺(じょうしょうこうじ)は、臨済宗天龍寺派の禅寺で、北朝初代の光厳天皇が開山した歴代天皇の帰依を得た皇室ゆかりの寺院。
春は「三銘桜」と呼ばれる天皇や京都御所ゆかりの3つの桜の名所として、秋は「額縁紅葉」と称される山門を額縁に見立てた紅葉知られています。
山号は大雄名山(だいおうめいざん)といい、本尊は釈迦如来。正式名称は大雄名山万寿常照皇禅寺。
出家して法皇となった光厳上皇が、元々あった天台宗の廃寺「成就寺(じょうしゅうじ)」を改創し開山。
自ら庭園を作庭し、周りの景色を庭に見立て、寺の裏山を猿帰嶂、滝を白玉泉、山全体を万樹林などと名付けて十勝を選定したと伝えられています。
戦国時代に明智光秀による合戦で焼失、一時は衰退しましたが、江戸時代に後水尾天皇の援助などで復興されました。
方丈と怡雲庵(仏殿・開山堂)


方丈は安土桃山時代の建築で、天井近くの鴨居上の仏壇には形式は薬師如来立像である観音菩薩立像が祀られています。襖絵は「南北朝光厳法皇邂逅の旅途」と題された、現代美術作家である植田曠躬(うえだひろみ)氏による作品。
庭園は、池泉鑑賞式庭園で光厳法皇が自ら作庭したと伝えられています。
※仏像は撮影禁止です(写真提供:常照皇寺)
阿弥陀三尊像は二十余体の仏像とともに、江戸時代の天明元年(1781年)再建された仏殿(本堂)に安置されており、隣接する開山堂とあわせて、怡雲庵(いうんあん)と呼ばれています。
開山堂には袈裟を着ている光厳法皇坐像が祀られています。
阿弥陀三尊像が作られたのは、常照皇寺の創建よりも古い年代の平安時代後期から鎌倉時代初期の作で、前身の成就寺関連の仏像、または光厳法皇の念持仏であったともされ、国の重要文化財に指定されています。
大きさは阿弥陀如来が約50cm、観音菩薩と勢至菩薩は約45cm。材質はヒノキ材で製法は割矧造(わりはぎづくり)で三尊像とも蓮華座の下に雲座がついており、飛雲に乗り来迎する形で表現されています。
阿弥陀三尊像上部の天井の勾欄(欄干)には十六羅漢像を配した、独特の配置となっています。
阿弥陀如来は定印を結び、観音菩薩が往生者を蓮台に乗せるお姿、向かって右側には知恵の分身である勢至菩薩が合掌し往生者を迎える姿です。
両菩薩ともにやや腰を浮かせたように少し前かがみにひざまずく、大和坐り(やまとずわり)のお姿で往生者をお迎えしている様子を表しています。
桜と紅葉の名所


常照皇寺の桜は三銘桜と呼ばれ、その代表格は国の天然記念物である、光厳天皇お手植えの「九重桜」です。
次に、後水尾天皇があまりの美しさに御車を返してまでご覧になったと伝えられる、一重と八重が一枝に咲く「御車返しの桜」。
そして、岩倉具視により京都御所の紫宸殿前の桜から枝分けされた「左近の桜」です。
秋の紅葉も見応え充分。方丈から眺める、裏山を借景にした庭園に真紅の枝を延ばす紅葉は、荘厳かつ壮大な風景。
山門からの眺めも見逃せません。杉の木立と苔むした境内、石段、紅に染まる楓の木、緑色、黄色、橙色、赤色と徐々に変化するグラデーションは絶妙。
山門を額縁に見立てた「額縁紅葉」は、黒の背景とモミジの鮮やかなコントラストが紅葉の美しさをより一層引き立てます。
格式の高さの証


門跡寺院の菊の紋は、天皇や皇室と深いつながりを持つ証であり、その多くは「十六葉八重表菊」やそれに類する菊の紋を使用しています。
これは後鳥羽上皇が菊を好んだことに由来する皇室の正式な御紋章で格式の高さを今に伝えています。
また格式を示す証として、土塀に5本の白い水平線(定規筋)が引かれている筋塀(すじべい)が特徴です。
♪まだまだあります♬
・京都午年パワースポット&馬ゆかりの社寺一覧
(情報提供:とっておきの京都プロジェクト事務局)
| エリア名 | 京北 |
|---|---|
| スポット名 | 常照皇寺 |
| 所在地 | 京都市右京区京北井戸町丸山14-6 |
| 拝観時間 | 9:00~16:00 |
| 拝観料 | 500円程度以上(志納金) |
| アクセス | 京都駅、二条駅、阪急大宮駅からJR西日本バス周山行で終点の周山下車、 周山から京北ふるさとバス山国・黒田線に乗車、山国御陵前から徒歩約5分 |
| TEL | 075-853-0003 |
| URL | https://kyoto-keihoku.jp/howto/see/1663/ |
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