本教寺 妙見宮(開運堂)♪洛陽十二支妙見めぐり<午の方角>京都伏見(大手筋商店街)

洛陽十二支妙見めぐりの午(南)の方角のお寺

日蓮宗の寺院「本教寺」は、山号を福昌山といい、本尊に十界曼荼羅をお祀りしています。
かつて伏見城の大手門へと続く大手道であった大手筋商店街筋の中ほどに佇む、商店街の喧騒とは無縁の静寂な空間です。
創建は江戸時代の元禄三年(1594年)、教行院日受上人(きょうぎょういんにちじゅしょうにん)により開山。
徳川家康の次女である督姫(とくひめ)篤い帰依を受けました。
三河十五万石・吉田城主の池田輝政(姫路藩初代藩主)に継室として迎えられるにあたり、西浜堺町にあった本教寺を屋敷跡の現在の地に移し祈願所としました。
現在の本堂は、享保元年(1716年)に関白・近衛家久の堀川御殿が移築されたものです。
境内の開運堂には、池田家伝来の守護神「北辰妙見尊」が祀られています。
北辰妙見尊は、京都御所の紫宸殿を中心に、十二支の方角に祀られた12ヶ所の妙見宮をめぐる「洛陽十二支妙見」の午(南)の方角のお寺(第7番)にあたり、霊験あらたかなことから「大手筋の妙見さん」として篤く信仰されています。
督姫が豊臣秀吉から贈られた牡丹を植えられたことから「慶長牡丹のお寺」として親しまれています。4月には豪華で品格あふれる牡丹の大輪が境内を彩ります。
また、境内社の「秋山白雲霊神」は腰から下の病、特に痔疾治癒祈願として有名です。

洛陽十二支妙見めぐり

洛陽十二支妙見は、京都御所の紫宸殿を中心に、十二支の方角に祀られた12ヶ所の妙見宮(妙見大菩薩)のことで、江戸時代に「洛陽十二支妙見めぐり」として開運や厄除け祈願として広まった庶民信仰。
妙見宮に祀られている妙見大菩薩は、北極星・北斗七星を神格化した宇宙万物の運気を司る神として信仰を集め、勝運・開運・厄除けに御利益があるとされています。
明治維新の神仏分離によって起こった廃仏毀釈()などで一度は衰退しましたが、昭和61年(1986年)に「洛陽十二支妙見会」が発足し、再び巡拝が復活しました。
巡るには、順番やルールは無く自由参拝できます。よく行われる方法は以下の通りです。
①自分の干支から回る
②その年の干支から回る
③近いお寺から回る
④毎月1ヶ寺ずつ回る
⑤自身の願いことを決めてから回る
最初に参拝する寺院にて、十二支巡拝御朱印軸、御朱印色紙が購入し御朱印を授与をします。
十二支めぐりが成就出来たら御朱印軸、御朱印色紙を床の間などに飾り、一家の守護として永くお祀りします。
また各寺院にて、十二支の御守りも授与しています。
本教寺は、洛陽十二支妙見の札番は7番で午(南)の方角にあたります。
仏法を廃し、釈迦の教えを棄却する思想や行為のこと。寺院や仏像仏具などを破壊や破却した。

洛陽十二支妙見めぐり札所一覧


(札番/干支/寺院名/通称/住所・電話)

1番・子:善行院/西陣の妙見さん/上京区寺ノ内通新町西入ル妙顕寺前町514/075-451-4182
2番・丑:本満寺/本満寺の妙見さん/上京区寺町通今出川上ル2丁目鶴山町16/075-231-4784
3番・寅:道入寺/ 修学院の妙見さん/左京区修学院茶屋ノ前町2/075-781-4886
4番・卯:霊鑑寺/ 鹿ケ谷の妙見さん/左京区鹿ヶ谷御所ノ段町12/075-771-4040
5番・辰:満願寺/ 岡崎の妙見さん/左京区岡崎法勝寺町130/075-771-4874
6番・巳:日體寺/ 清水の鎮宅妙見宮/東山区清水4丁目151/075-561-1248
7番・午:本教寺/ 伏見大手筋の妙見さん/伏見区東大手町778/075-601-2237
8番・未 法華寺/ 未の方の妙見さん/下京区島原西新屋敷中之町108/075-361-0783
9番・申:慈雲寺/ 島原の妙見さん/下京区下松屋町五条下ル藪の町672/075-341-7772
10番・酉:常寂光寺/小倉山の妙見宮/右京区嵯峨小倉山小倉町3/075-861-0435
11番・戌:三宝寺/鳴滝の妙見宮/右京区鳴滝松本町32/075-462-6540
12番・亥:圓成寺/鷹ヶ峯の岩戸妙見宮/北区鷹ヶ峯北鷹ヶ峯町24/075-491-1496

※開運堂(北辰妙見尊)と本堂
※本堂
※鐘楼と秋山白雲霊神

※商店街から山門へのアプローチ

(情報提供:とっておきの京都プロジェクト事務局)

エリア名伏見
スポット名本教寺
所在地京都市伏見区東大手町778
拝観時間9:00~17:00
拝観料境内自由(御朱印は有料)
アクセス京阪電車伏見桃山駅から徒歩3分、近鉄京都線桃山御陵前駅から徒歩4分