上醍醐から下醍醐を含めて約200万坪に及ぶ広大な寺域をもつ醍醐寺は、京都で最も古い天暦5年(951)建立の五重塔をはじめ、金堂、薬師堂など歴史的に貴重な建造物、さらには仏像・絵画・工芸品など多数の寺宝を伝承している。昭和10年(1935)に開館した醍醐寺霊宝館は、国宝や重文だけで7万5千点以上、未指定の文化財を含めると、約10万点以上に及ぶ寺宝を収蔵。彫刻、絵画、工芸、古文書など、日本の仏教史や美術史上貴重な資料が収蔵される。春と秋に特別展が行なわれ、その一部が公開される。
(掲載日:2019年5月16日)