折上稲荷神社「折上稲荷祭」2025年6月7日(宵宮祭)&8日(稲荷祭)京都山科
働く女性の守り神の年に一度の大祭
折上稲荷神社(おりがみいなりじんじゃ)は、奈良時代の和同4年(711年)創建、伏見稲荷大社と共に最古の稲荷神と言われています。
稲荷山の奥にあることから伏見稲荷大社の奥宮とも伝えられ、より強い御利益が得られるとされています。
例年、6月の第1日曜日(第2日曜の場合もあり)に、折上稲荷の神様が一年に一度、神輿で巡行しお力を皆様にお与えになるお祭り「折上稲荷祭」が斎行されます。
令和7年(2025年)は、6月7日(土)に宵宮祭(前日祭)、6月8日(日)に稲荷祭(当日祭)が行われます。
なお、本年は日程の関係で、神輿は渡御無しの居祭となりますが、両日境内にて神輿のご参拝をしていただけます。
通常、神輿巡行は働く女性の守り神の由縁で、女性禁制の多い神輿に男性に混じって女性も担ぎ手として活躍します。
子ども神輿は三九郎稲荷の神輿で、子どもがきつねの面を付けて一緒に巡行します。
宵宮祭と稲荷祭り2日間のみ、何倍もの御利益があると言われる稲荷祭きつね折り上げ守りが授与されます。
【折上稲荷祭概要】
■開催日時:2025年7日(土)、8日(日)
■開催場所:折上稲荷神社
■スケジュール
本年度は神輿渡御はありません(居祭)。6月8日の稲荷祭・本殿祭典のみです。
神輿渡御はありませんが、境内にて神輿の参拝ができます。
・6月7日(土)宵宮祭(前日祭)
9:00 神輿清祓い祭
・6月8日(日)稲荷祭(当日祭)
13:00 本殿祭典
13:30 神輿渡御(今年は無し)
16:00 神社御帰り(今年は無し)


折上稲荷神社ご由緒
折上稲荷神社は、奈良時代の和同4年(711年)創建、伏見稲荷大社と共に最古の稲荷神と言われています。
境内にある稲荷塚(京都市史跡)は約1,500年前のもので稲荷神の前身、祖先神(田の神)がお祀りされていた聖地です。
この地に、稲荷大神が降りられ、伏見稲荷と共に最古の稲荷神と言われており、倉稲魂神(うかのみたまのかみ)、保食神(うけもちのかみ)、稚産霊神 (ワクムスビノカミ)
の三神がご祭神としてて祀られています。
また世界でも多くみられるレイライン(聖地と聖地が一直線上で結ばれる)が伏見稲荷と折上稲荷で結ばれており、伏見稲荷の奥の宮といわれより強い御利益が得られると言われています。
江戸時代末期、孝明天皇がご即位される時に側に仕える多くの女官が病気になったため、折上稲荷神社に御祈祷が命ぜられました。
祈祷の後、女官達が奇跡的に回復したことから、女官達の間で「折上稲荷様の御利益は折り紙付き」と言われるようになりました。
孝明天皇は、女官達が元気で働いてくれる様にと願いを込めて「長命箸」を奉納されました。
以来 、折上稲荷神社は「働く女性の守り神」として厚く信仰されることとなり、日本の女性の地位を世界的に高めた「モルガンお雪」など多く女性より信仰され、女性の商売繁盛祈願としても篤い信仰を集めています。
現在は、女性起業家、社長、キャリアウーマンをはじめ、女優や芸能人、タレントもお忍びで参拝されます。

モルガンお雪と折上稲荷神社
日本が国際社会に進出した明治時代、世界に日本女性の存在を知らしめたひとりに「モルガンお雪(加藤ゆき)」がいます。
お雪は祇園の芸妓で、胡弓の名手として知られており、世界三大財閥のひとつモルガン財閥のJ.P.モルガンの甥に見初められました。
しかしながら、当時は国際結婚が難しい状態でしたが、古来より女性の信仰を多く集めていた菩提寺の同聚院と折上稲荷神社を篤く信仰することでその難局を乗り越え、結婚を決意し「日本のシンデレラ」として世界の社交界へ足を踏み入れることになりました。
モルガン氏との結婚は日米友好の先駆けとして大きく報じられたことにより、古くから女性の信仰が篤かった折上稲荷神社と同聚院(東福寺の塔頭寺院)は「働く女性の守り本尊・守り神」として社会進出をする全国の女性に広く知られるようになりました。お雪が常に身につけていた瓢箪のお守りは、折上稲荷神社にて今でも授かることができます。
お雪は世界の社交界で活躍し、81歳で人生の幕を下ろしますが、三回忌の際には彼女を慕ってフランスから同聚院へ新品種の白バラ「ユキサン」が献花されました。
モルガンお雪をイメージしたその気品は、日本女性の象徴としてその姿と香りを今に伝えています。


(情報提供:折上稲荷神社)
| エリア名 | 山科 |
|---|---|
| イベント名 | 折上稲荷祭 |
| 開催日時 | 2025年7日(土)、8日(日) |
| 開催場所 | 折上稲荷神社 |
| 所在地 | 京都市山科区西野山中臣町25 |
| アクセス | 電車:地下鉄東西線椥辻駅から徒歩15分 バス:山科駅から京阪バス28系統、三条京阪・祇園四条駅・四条河原町から88B系統、京都駅八条口から301・303・305・312系統乗車、折上神社下車徒歩3分 |
| TEL | 075-581-1834 |
| URL | https://origami-inari.jp/ |
EVENTS おすすめのイベント
-
2025/11/08 黄檗宗大本山 萬福寺♪特別拝観&アートインスタレーション(11月8日〜2月8日)
漆黒に浮かび上がる国宝を抱く龍。京都の夜に光で描かれる龍を見たことがありますか?萬福寺は、江戸時代の...
詳しく読む -
2025/09/25 地下鉄・バス1日券でめぐる!秋の京都 らくらくさんぽ@洛西&山科醍醐
京都市交通局では、洛西および山科・醍醐エリアの歴史ある社寺や魅力的な観光スポットを公共交通機関を利用...
詳しく読む -
2026/02/07 京都大原 三千院 幸せを呼ぶ「初午大根焚き」2026年2月7日~11日
京都大原 三千院では、立春を過ぎて最初の午の日「初午の日」の前後に毎年恒例の「初午大根炊き」を行いま...
詳しく読む -
2025/11/21 も!もっと!たのしも!MOMOまみれフェス♪Christmas2025(伏見桃山)
伏見桃山のショッピングモール、MOMOテラス(モモテラス)では、2025年11月21日(金)~12月...
詳しく読む
RELATED おすすめの関連記事
-
2025/10/29 毘沙門堂門跡♪2011年「そうだ 京都、行こう。」キャンペーンで一躍有名(京都山科)
毘沙門堂(びしゃもんどう)は、天台宗五箇室門跡のひとつで、大宝三年(703年)文武天皇の勅願によって...
詳しく読む -
2025/10/31 京都の紅葉“穴場”スポット
山科編・京都駅からJRでひと駅5分、意外と近い紅葉の穴場山科(やましな)は、京都駅からJR京都線わずかひと駅(約5分)、三条京阪駅から地下鉄東西線で4駅(約...
詳しく読む -
2025/11/05 【期間延長】京都旅行がより楽しくなる『とっておきの京都』ポストカードウォークを開催!
大人気位置情報ゲーム「Pikmin Bloom(ピクミンブルーム)」との連動イベント「とっておきの京...
詳しく読む -
2025/11/12 京都山科 ホテル山楽♪京都日本酒フェア(蔵元Week2025)12月31日まで開催
JR山科駅の目の前にある「京都山科 ホテル山楽」。京都駅からひと駅わずか5分、地下鉄東西線山科駅から...
詳しく読む