黄檗宗大本山 萬福寺 国宝指定記念 夜間特別拝観(ライトアップ)京都宇治
黄檗山 萬福寺(おうばくさん まんぷくじ)は、江戸初期に日本に渡来した中国の高僧・隠元(いんげん)禅師により、江戸時代の寛文元年(1661年)に開創された黄檗宗の大本山。
建物や伽藍配置、仏像の様式、儀式作法、精進料理に至るまで中国式が特徴的な寺院。
本堂・大雄宝殿(だいおうほうでん)、法堂(はっとう)、天王殿(てんのうでん)の3棟が、中国仏教建築と日本の寺院建築を融合した独自の様式が特徴で、全国に広がった黄檗文化を象徴する貴重な建築物として高く評価され、2024年10月18日に新たに国宝指定されることになりました。
国宝指定記念として「夜間特別拝観」を2024年12月14日(土)から2025年2月2日(日)の金曜・土曜・日曜日に開催します。
萬福寺全域に広がる300基あまりの灯籠が照らす幻想的な光が特別な夜を演出します。
夜の萬福寺で心癒されるひとときをお楽しみください。
国宝指定を迎えたこの特別な瞬間を皆様とともに祝し、喜びと感謝を分かち合いたく、2024年12月14日(土)13:30より式典を開催します。
◆黄檗宗大本山 萬福寺「国宝指定記念式典」詳細はこちらをクリック


萬福寺夜間特別拝観開催概要
■開催期間: 2024年12月14日(土)~2025年2月2日(日)期間中の金曜・土曜・日曜日のみ開催
■開催時間: 17:00~最終受付20:00(最終受付・21:00閉門)
■開催場所:黄檗宗大本山 萬福寺境内一帯
■拝観料:大人800円、高校生以下500円、小学生以下無料


■開催内容
・約300基の灯籠で境内をライトアップ
・提灯奉納
多くの皆様で萬福寺に明かりを灯してください
・お施餓鬼(せがき)法要
毎週土曜日の18時より、特別イベントとして「国宝 大雄寶殿(本堂)」にて開催
黄檗宗ならでは、餓鬼も踊り出すようなリズミカルで特別な法要をご体感ください
【お施餓鬼】
黄檗宗のお施餓鬼は餓鬼も踊り出す様なリズミカルな他にない法要です。
古来、餓鬼に施す(欲深き心を離れ他に施す)者は、自ら福寿(財貨と健康)を授かり、その功徳は先祖や子孫にも及びます。
この法縁にご参加され福寿をお授かりください。
・期間限定フード
肉まん、小籠包などの中華料理がキッチンカーで登場、中国の味を堪能ください
【出店予定】
肉まん、小籠包、春巻き、牛串、ウインナー、トウモロコシなど
■入場特典
萬福寺公式Instagramをフォロー、またはチラシを受付で提示すると入場料が200円引きになります
この機会にぜひ、公式Instagramフォローください
■主催:黄檗山 萬福寺
■後援:(公社)宇治市観光協会、お茶の京都DMO、京都華僑総会、宇治市日中友好協会
■協力:(株)メイブリッジ・インターナショナル、(株)丸宇、鴨コス、京都下鴨茶論
夜間特別拝観フォトライブラリ







黄檗山 萬福寺ご由緒
黄檗山萬福寺は寛文元年(1661年)に、中国の高僧「隠元隆琦(いんげんりゅうき)禅師」によって開創されました。
隠元禅師は、中国明朝時代の臨済宗を代表する僧で、中国福建省福州府福清県にある黄檗山萬福寺のご住職をされていました。
その当時、日本からの度重なる招請に応じ、63歳の時に弟子20名を伴って、承応3年(1654年)に来朝されました。
宇治の地でお寺を開くにあたり、隠元和尚は寺名を中国の自坊と同じ「黄檗山萬福寺(おうばくざんまんぷくじ)」と名付けました。
当初「臨済宗黄檗派」などと称していましたが幕府の政策等により、明治9年(1876年)、一宗として独立し「黄檗宗」を公称するようになりました。
日本でいう「禅宗」は、臨済宗、曹洞宗、黄檗宗の三宗に分類されています。
他の2つの禅宗と黄檗宗が大きく違う点として、中国的な特徴を色濃く残しているということが挙げられます。
江戸初期から中頃にかけて、黄檗宗の大本山・黄檗山萬福寺の住職は、殆どが中国から渡来した僧侶でした。
朝夕のお勤めをはじめ儀式作法や法式・梵唄(太鼓や銅鑼など様々な鳴り物を使い読まれる、黄檗宗独特の節のあるお経)にはその伝統が受け継がれており、今日の中国寺院で執り行われている仏教儀礼と共通する部分が数多く見られます。
【国宝指定3棟の建物】
○大雄寶殿(だいおうほうでん)
萬福寺の本堂であり最大の伽藍。
日本では唯一最大のチーク材を使った歴史的建造物として、大変重要かつ貴重なものです。
本尊は釈迦牟尼佛。両脇侍は迦葉、阿難の二尊者。両脇に十八羅漢像を安置。大棟中央に火焰付、二重の宝珠。正面入口は魔除けとされる桃の実の彫刻を施した「桃戸」、左右に円窓。
上層の額「大雄寶殿」は隠元書。下層の額「萬徳尊」は木庵書。本堂内部須弥壇の上の額「真空」は明治天皇の御宸筆。
○天王殿(てんのうでん)
萬福寺の玄関として天王殿が設けられています。
中国では一般的な建て方で、四天王と弥勒菩薩と韋駄天を同様に祀ります。
X型の組子を入れた匂欄は、日本では特異なたすき匂欄で、中国で使用されているデザインです。
○法堂(はっとう)
禅寺における主要伽藍のひとつで説法を行う場所。
内部には須弥壇のみを置きます。上堂や住持の晋山式などに使われます。
須弥壇上の額「法堂」は隠元の書であり、黄檗山では唯一の楷書による大書です。
黄檗山の建造物は中国の明朝様式を取り入れた伽藍配置です。
正面一間を吹放しとした主要伽藍を中心軸上に置き、同じ大きさの諸堂が左右対称に配されています。
「卍字くずし」のデザインによる勾欄、「黄檗天井」と呼ばれるアーチ形の天井、円形の窓、扉に彫られた「桃符」と呼ばれる桃の実形の飾りなど、日本の他の寺院ではあまり見かけないデザインや技法が多用されているのが特徴的です。
このように創建当初の姿のままを今日に伝える寺院は、日本では他に例が無く、代表的禅宗伽藍建築群として、主要建物23棟、回廊、額、聯などが国の重要文化財に指定されています。
そういった建築物・美術・印刷以外にも、隠元豆(いんげんまめ)、西瓜(すいか)、蓮根(れんこん)、孟宗竹(たけのこ)、木魚なども隠元禅師から日本にもたらされたものであり、当時江戸時代の文化全般に影響を与えたといわれています。
中でも、中国風精進料理である「普茶料理」は、日本の精進料理(禅僧が日常食する質素な食事)とイメージが異なっています。
見た目も美しく盛りつけられる料理の数々は、高タンパク・低カロリーで栄養面にも優れ、席を共にする人たちと楽しく感謝して料理をいただく事に普茶料理の意味が込められています。

(情報提供:お茶の京都DMO)
| エリア名 | 宇治 |
|---|---|
| イベント名 | 黄檗宗 大本山 萬福寺 国宝指定記念「夜間特別拝観」 |
| 開催日時 | 2024年12月14日(土)~2025年2月2日(日)の金曜・土曜・日曜日 17:00~最終受付20:00(最終受付・21:00閉門) |
| 開催場所 | 黄檗宗大本山 萬福寺境内一帯 |
| 所在地 | 京都府宇治市五ケ庄三番割34 |
| アクセス | 京阪宇治線、JR奈良線黄檗駅下車徒歩5分 |
| 拝観料 | 大人800円、高校生以下500円、小学生以下無料 |
| TEL | 0774-32-3900 |
| URL | https://www.obakusan.or.jp/ |
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