荒木神社 夏越祭(なごしさい)茅の輪くぐり神事(京都伏見)
荒木神社は、稲荷大神が稲荷山に鎮座された奈良時代の創建で、縁結びの神として霊験あらたかな「口入稲荷大神」をお祀りし篤い信仰を集めている古社。
例年、7月の第一日曜日に斎行される夏越祭にあわせて、境内には「茅の輪(ちのわ)」が設置されます。
2025年設置期間は、7月1日(火)~7月6日(日)の予定です。
参拝者は、各自ご自由に茅の輪をくぐり、邪気を取り祓い、無病息災を祈願ください。
7月6日(日)斎行の夏越祭は、半年の間に身に溜まった穢れを落とし、残り半年の無病息災を祈願する神事です。本殿前にて参列者全員で「大祓(おおはらえ)」を唱え、次に切麻(きりぬさ=麻と紙を細かく切ったもの)を肩にふりかけ身を清めます。
その後「水無月の なごしの祓する人は ちとせの命 のぶといふなり」と唱えながら人形(ひとがた)を持った神職を先頭に茅の輪を3回くぐります。
■茅の輪の設置期間:2025年7月1日(火)~7月6日(日)
※この間、自由に茅の輪をくぐっていただき、邪気を祓い清めてください。
※茅の輪の設置期間は前後する場合があります。
■夏越祭 茅の輪くぐり神事:2025年7月6日(日)13:00
<茅の輪くぐりの由来>
茅の輪くぐりは「夏越の祓」にて茅の輪をくぐって罪や穢れを落とす祓の行事です。茅の輪は、茅(ちがや)という、イネ科の植物を編み作られた人の背丈よりも大きい輪のことです。スサノオノミコトの神話に由来すると言われています。
神代の昔、蘇民将来(そみんしょうらい)と巨旦将来(こたんしょうらい)という兄弟がおり、兄の蘇民将来はとても貧しく、弟の巨旦将来はとても裕福でした。
ある日、素盞嗚尊(すさのおのみこと)が、旅の途中に巨旦将来に一夜の宿を求めたところ、冷たく断りました。一方、蘇民将来は、貧しいながらも、快く宿と食事の提供をしました。
翌朝、お礼として蘇民将来に茅の輪を与え「腰に付けておれば、疫病から免れることができるであろう」と言い残して旅立ちました。その数年後、疫病が流行した時に、巨旦将来の一族は疫病で滅んでしまいましたが、蘇民将来の一族は疫病から逃れて繁栄し、子孫も栄えたと伝えられています。
時代が流れ、腰に茅の輪をつけるものから、茅の輪をくぐるものに変化したとされています。
【茅の輪のくぐり方】
(1)正面にて一礼。茅の輪をくぐり左へ回ります
(2)正面に至り一礼、茅の輪をくぐり右へ回ります
(3)正面に至り一礼、茅の輪をくぐり左へ回ります
(4)正面に至り一礼、もう一度くぐり、そのまま社殿へ進み御参拝ください
「水無月の なごしの祓する人は ちとせの命 のぶといふなり」という和歌を唱えながら、左まわり・右まわり・左まわりと八の字を描くように3回くぐり抜けます。
この和歌は、三代集(さんだいしゅう)のひとつ「拾遺和歌集」に選ばれた歌です。三代集とは「古今和歌集」、「後撰和歌集」、「拾遺和歌集」の3勅撰和歌集の総称です。
荒木神社ご由緒
荒木神社は、いにしえよりの言い伝えによれば、和同4年(711年)初午の日に稲荷大神が稲荷山に鎮座された時より、稲荷山の茨谷(いばらだに)に稲荷大神の荒魂を祭祀したと言われています。
現在の名称である荒木神社となったのは 荒魂の魂を木と呼び、また稲荷山に木が繁っている所から「木」と呼ぶようになったとされます。
今日のような形で祭祀されたのは明治初期からで、京都御所より移築した社殿と拝殿に、荒木大神・白砂大神・荒玉大神の三柱の神々を主神とし、信仰の教化育成と共に稲荷山官有地の管理も任され行ってきています。
当時は、公家の出入りもあり、稲荷山に来られた時、装束を着替えるのに使用された家具や写生された絵なども数点現在も残っています。
昭和28年(1953年)に現在の新社殿を竣工、昭和29年(1954年)に社務所を造営、昭和38(1963年)に本殿前祈祷殿の改修工事を行い、昭和47年(1972年)から境内整備に着手、拝殿を神楽殿修する工事、御塚の整備を行い、今日にいたっています。
えん結びの神 口入稲荷大神
えん結びの神である 口入稲荷大神(くちいれいなりおおかみ)は、稲荷大神の中でも、えん結びをつかさどり、古より信仰され、人々の良縁、求人、就職他、色々な人と人との縁を結んでくださる神様です。
口入稲荷大神の使者である「口入人形」を参拝者に授与しており、夫婦(めおと)ならびに伴(とも)の三体一組の眷族(けんぞく)の三柱の神を、口入稲荷大神本社神前にて祈願の後、各家に持ち帰り、願い事が成就するまでおまつりをします。
おまつりするのは粗末にならない場所で方角やお供え物は特に必要ありません。
願い事が叶うと口入稲荷大神本社のところへお返しをするか、もしくはそのまま家に置かれてもかまいません。
※初穂料:5,000円(京都たち吉謹製・三体一組)
●まだまだあります♪京都 夏越の祓「茅の輪くぐり」スポット一覧はこちらをクリック
(情報提供:荒木神社)
エリア名 | 伏見 |
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イベント名 | 荒木神社 夏越祭 茅の輪くぐり神事 |
開催日時 | 茅の輪の設置:2025年7月1日(火)~7月6日(日)※設置期間は前後する場合もあります 夏越祭 茅の輪くぐり神事:2025年7月6日(日)13:00 |
開催場所 | 荒木神社 |
所在地 | 京都市伏見区深草開土口町12-3 |
アクセス | JR奈良線稲荷駅徒歩約10分、京阪電車伏見稲荷駅徒歩約15分 |
TEL | 075-643-0651 |
URL | https://arakijinja.jp/ |
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