山科 諸羽(もろは)神社「夏越の大祓」茅の輪くぐり(京都山科/四ノ宮)
諸羽神社(もろはじんじゃ)は山科区四ノ宮にある、仁明天皇の第四皇子で琵琶の名手「人康親王」(さねやすしんのう)ゆかりの神社。地元では四ノ宮(しのみや)と呼ばれている、山科の四ノ宮、安朱、竹鼻地区の産土神です。
諸羽神社では夏越の大祓にあわせて、2024年6月23日(日)~7月7日(日)まで拝殿前には茅の輪が設置されています。参拝者は各自ご自由に茅の輪をくぐり、邪気を取り祓い、無病息災を祈願ください。
夏越の大祓は、一年の半分にあたる6月の晦日に行われ、半年の間に身に溜まった穢れを落とし、残り半年の無病息災を祈願する神事です。
<茅の輪くぐりの由来>
茅の輪くぐりは「夏越の祓」にて茅の輪をくぐって罪や穢れを落とす祓の行事です。茅の輪は、茅(ちがや)という、イネ科の植物を編み作られた人の背丈よりも大きい輪のことです。スサノオノミコトの神話に由来すると言われています。
神代の昔、蘇民将来(そみんしょうらい)と巨旦将来(こたんしょうらい)という兄弟がおり、兄の蘇民将来はとても貧しく、弟の巨旦将来はとても裕福でした。
ある日、素盞嗚尊(すさのおのみこと)が、旅の途中に巨旦将来に一夜の宿を求めたところ、冷たく断りました。一方、蘇民将来は、貧しいながらも、快く宿と食事の提供をしました。
翌朝、お礼として蘇民将来に茅の輪を与え「腰に付けておれば、疫病から免れることができるであろう」と言い残して旅立ちました。その数年後、疫病が流行した時に、巨旦将来の一族は疫病で滅んでしまいましたが、蘇民将来の一族は疫病から逃れて繁栄し、子孫も栄えたと伝えられています。
時代が流れ、腰に茅の輪をつけるものから、茅の輪をくぐるものに変化したとされています。なお、茅の輪のくぐり方は、神社ごとにその作法は異なります。
夏越の大祓 茅の輪くぐり方
茅の輪をくぐって祓い清め、健康な心身を授かりましょう
○日にち:2024年6月23日(日)正午頃~7月7日(日)17時頃まで
〇場所:諸羽神社拝殿前
「茅の輪」を設けておりますので、ご自由にご参拝ください。
【茅の輪のくぐり方】
①茅の輪の前でお辞儀
②左足でまたぎ左回りで正面へ
③茅の輪の前でお辞儀
④右足でまたぎ右回りで正面へ
⑤茅の輪の前でお辞儀
⑥左足でまたぎ左回りで正面へ
⑦茅の輪の前でお辞儀
⑧左足でまたぎ参拝へ
●ご注意:
皆さんの厄を祓った茅を茅の輪から持ち帰らないでください。皆さんの厄を持ち帰ることになります。
諸羽神社ご由緒
創建は平安時代の貞観4年(862年)、清和天皇の勅により社殿が造営されたと伝わる古社。ご祭神として、天児屋根命(あめのこやねのみこと)と天太玉命(あめのふとだまのみこと)を祀ることから、かつては「兩羽大明神」(もろはだいみょうじん)と称されました。
後に、応神天皇、伊奘諾尊(いざなぎのみこと)、素戔鳴尊(すさのおのみこと)・若宮八幡の四神がご祭神加わり「両羽」から「諸羽」に改められたと伝えられています。
山科郷の四ノ宮、安朱、竹鼻地区の産土神として地元の厚い信仰を集めており、地元では親しみを込めて「四ノ宮」と呼ばれています。
四ノ宮の由来は、一説では旧山城国宇治郡山科郷十八郷の「四番目の宮」であること、もう一説では、神社とゆかりの深い仁明天皇の第四皇子・人康親王(さねやすしんのう)が「第四の宮」であったからとも言われています。
社殿は応仁の乱で焼失し、再建されましたが、江戸時代の明和年間の大火で焼失し、再度社殿を造営。しかしながら、天明年間にまたもや火災に遭いました。現在の社殿は江戸時代後期に整備されましたが建築された詳細の年代は不明です。
境内には「琵琶石」と呼ばれる石があり、病で両目の視力を失い出家し山科の地に隠棲していた琵琶の名手で知られた人康親王が、この石に座り琵琶を弾いていたとの伝説が残っています。
例年、4月第1日曜日には春季大祭、10月第3日曜日の秋季大祭が催され、秋季大祭では氏子により神輿が担がれて氏子地域を巡幸します。
(掲載日:2024年6月10日 情報提供:山科旅感)
エリア名 | 山科 |
---|---|
イベント名 | 諸羽神社「夏越の大祓式」茅の輪くぐり |
開催場所 | 諸羽神社 |
所在地 | 京都市山科区四ノ宮中在寺町19-1 |
アクセス | JR・地下鉄・京阪電車各線の山科駅から徒歩約8分 |
開催日 | 6月23日(日)~7月7日(日) |
拝観料 | 境内自由 |
TEL | 075-581-0269 |
https://www.facebook.com/moroha.ism/ |
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