地蔵院の紅葉♪通称「竹寺」竹の緑と紅葉のコントラスト(京都西京)

地蔵院は、苔寺や鈴虫寺からほど近い西山連峰の麓に位置する上桂の地に佇み、境内が竹林に囲まれていることから通称「竹寺」とも呼ばれています。
正式名を衣笠山地蔵院(えりゅうざん じぞういん)といい、戦国武将・細川頼之により創建、夢窓国師を開山とし、伝教大師の作といわれる延命安産の地蔵菩薩を本尊としている臨済禅宗の寺院。
とんちで有名な一休さん(一休禅師)が幼少時を過ごした寺としても知られています。
嵐山から阪急嵐山線でふた駅5分の阪急上桂駅、または路線バス(京都バス)で8分の苔寺・すず虫寺バス停が最寄り。嵐山からひと足延ばした、知る人ぞ知る紅葉と竹林の名所です。
江戸時代に再建された方丈は、京都市登録有形文化財に指定され、十六羅漢の修行の姿を表わし「十六羅漢の庭」と呼ばれる庭園は、京都市登録名勝に指定されています。

【紅葉の見どころ】※見頃は例年11月中旬~12月上旬
秋はカエデと竹林、苔の緑とのコントラストが美しく、禅寺らしく静かに紅葉が楽めます。
地蔵院の入口から総門(山門)へと続く参道は両脇にはカエデ並木が続き、根元は苔に覆われており、苔の緑とカエデの紅葉とのコントラストが参拝者を出迎えてくれます。
紅葉の終盤(12月初旬~中旬)には、カエデの落ち葉が参道を覆い「錦繍のじゅうたん」のような風景になる頃、プロアマ問わず多くのカメラマンが訪れます。
総門から本堂、方丈へと続く参道には竹林とカエデが植えられ、清々しい竹の緑と真紅、橙色、黄色に色づいたカエデの紅葉とのコントラストは京都でも希な風景です。

猪目窓

地蔵院の見どころのひとつが、方丈の茶室にあるハートの形の窓「猪目窓(いのめまど)」。
猪(イノシシ)の目に似ているところから、その名がついたともいわれる日本伝統文様のひとつ。
魔除けや火伏せの意味が込められています。
その形状から、良縁・開運・招福にご利益があるとされ「招福猪目御札」を恋愛成就に奉納される女性も多く、若い女性を中心に近年人気急上昇中。
季節や天候、時間帯によって、猪の目窓越しの竹林の色が変化するのも神秘的です。

寺ピアノ♪音楽奉納

音楽好き、特にクラシック好きの方に人気なのが「寺ピアノ」で、“仏様のために演奏をする”がコンセプトの音楽奉納。
完全貸切の部(希望日の1か月前までに要申込で8:00~)と月曜日の部(祝日・振替休日にあたる月曜日のみ実施で先着5名)の2つがあります。
月曜日の部は、前日までの予約制ですが、空きがあれば当日参加も可能です。
また、音楽奉納されない通常拝観者の方は、拝観料のみで「寺ピアノ」を聴くことができます。
演奏前に毘沙門天様にお参りいただき合掌。その後、拝観者が自らピアノを奏で、仏様に音楽を奉納します。演奏終了後は奉納の証として特別御朱印の授与があります。
京都市登録文化財指定の方丈、前面に広がる京都市登録名勝の十六羅漢の庭の荘厳な雰囲気のなかで奏でられるクラシックの音色、音に誘われてさえずる小鳥。
虫の音、竹の鳴る音や葉擦れの音とピアノの音色が融合した時間は、心が洗われる幽玄のひととき。
※寺ピアノの予約方法・開催日等の詳細は地蔵院ホームページまたは公式X(旧Twitter)でご確認ください。

まだまだあります♪
★西京紅葉の穴場スポット一覧をチェック

(情報提供:とっておきの京都プロジェクト事務局)

エリア名西京
スポット名地蔵院(竹寺)
所在地京都市西京区山田北ノ町23
拝観日時9:00~16:30(最終入山16:10)
10月11日~12月10日の期間は11月18日をの除き開門
それ以外は、月曜・木曜は拝観休止(祝日・振替休日は開門)但し12月13日は閉門
※以降、変更がある場合公式ホームページに公開されます
拝観料日本在住:大人500円、小中高校生300円
海外在住の外国人:大人1000円、5歳以上18歳以下500円
アクセス阪急電車嵐山線上桂駅から徒歩約12分、京都駅から京都バス73系統、四条河原町、三条京阪から京都バス63系統、嵐山・苔寺すず虫寺行きバス乗車、終点の苔寺バス停下車徒歩約3分
TEL075-381-3417
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