長尾天満宮 夏越の大祓 茅の輪くぐり(京都伏見・醍醐)
世界文化遺産の醍醐寺の北東に鎮座している長尾天満宮(ながおてんまんぐう)。主祭神として菅原道真を祀る醍醐地区の産土神。
長尾天満宮では、夏越の大祓(なごしのおおはらえ)にあわせて、茅の輪(ちのわ)を境内に設置し「茅の輪くぐり」が行なわれます。参拝者は各自ご自由に茅の輪をくぐり、邪気を取り祓い、無病息災を祈願ください。
茅の輪の設置の期間は、2025年6月22日(日)の午後から、7月6日(日)までとなります。
夏越の大祓とは、一年の半分にあたる6月の晦日に行われ、半年の間に身に溜まった穢れを落とし、残り半年の無病息災を祈願する神事です。
■茅の輪の設置期間:2025年6月22日(日)の午後~7月6日(日)
※この間、自由に茅の輪をくぐっていただき、邪気を祓い清めてください。
■夏越の大祓の神事:2025年6月30日(月)16:00
<茅の輪くぐりの由来>
茅の輪くぐりは「夏越の祓」にて茅の輪をくぐって罪や穢れを落とす祓の行事です。茅の輪は、茅(ちがや)という、イネ科の植物を編み作られた人の背丈よりも大きい輪のことです。スサノオノミコトの神話に由来すると言われています。
神代の昔、蘇民将来(そみんしょうらい)と巨旦将来(こたんしょうらい)という兄弟がおり、兄の蘇民将来はとても貧しく、弟の巨旦将来はとても裕福でした。
ある日、素盞嗚尊(すさのおのみこと)が、旅の途中に巨旦将来に一夜の宿を求めたところ、冷たく断りました。一方、蘇民将来は、貧しいながらも、快く宿と食事の提供をしました。
翌朝、お礼として蘇民将来に茅の輪を与え「腰に付けておれば、疫病から免れることができるであろう」と言い残して旅立ちました。その数年後、疫病が流行した時に、巨旦将来の一族は疫病で滅んでしまいましたが、蘇民将来の一族は疫病から逃れて繁栄し、子孫も栄えたと伝えられています。
時代が流れ、腰に茅の輪をつけるものから、茅の輪をくぐるものに変化したとされています。
○茅の輪のくぐり方
(1)正面にて一礼。茅の輪をくぐり左へ回ります
(2)正面に至り一礼、茅の輪をくぐり右へ回ります
(3)正面に至り一礼、茅の輪をくぐり左へ回ります
(4)正面に至り一礼、もう一度くぐり、そのまま社殿へ進み御参拝ください
「水無月の なごしの祓する人は ちとせの命 のぶといふなり」という和歌を唱えながら、左まわり・右まわり・左まわりと八の字を描くように3回くぐり抜けます。
この和歌は、三代集(さんだいしゅう)のひとつ「拾遺和歌集」に選ばれた歌です。三代集とは「古今和歌集」、「後撰和歌集」、「拾遺和歌集」の3勅撰和歌集の総称です。
長尾天満宮ご由緒
長尾天満宮は世界文化遺産 醍醐寺の北東に位置する醍醐地区の産土神。
御祭神は学問の神様と称される、菅原道真(すがわらのみちざね)公と大己貴命(おおあなむちのみこと)、素鳴尊(すさのおのみこと)。
創建は菅原道真公没後の延喜3年(903年)に醍醐寺の開祖、聖宝・理源大師(しょうぼう・りげんだいし)の弟子・観賢(かんげん)が道真公の墓を築いたとも、また天慶3年(940年)に醍醐天皇の御願により道真公を祀ったとも伝えられています。
現在の本殿は江戸時代の文政4年(1821年)に再建されたもので、三間一面檜皮葺の建物の柱や梁には胡粉下地の上に岩絵の具で彩色を施し、極彩色の文様が描かれ、脇障子には、鯉の滝登りや獅子の子育を題材とした透かし彫りの基板がはめ込まれるなど、京都市内有数の装飾に富んだ造作が見られます。
石段を上がった右手にある菅公衣裳塚は、道真公がこの地に遊覧の折、死後はここに墓地を築くことを醍醐寺開祖の聖宝・理源大師と約束され、道真公の没後に醍醐寺一世賢座主が、太宰府から衣裳や遺物を持ち帰り、埋めたと伝えられています。
●まだまだあります♪京都 夏越の祓「茅の輪くぐり」スポット一覧はこちらをクリック
(情報提供:長尾天満宮)
エリア名 | 伏見 |
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イベント名 | 長尾天満宮 夏越の大祓 茅の輪くぐり |
開催日時 | 茅の輪の設置:2025年6月22日(日)の午後~7月6日(日) 夏越の大祓の神事:2025年6月30日(月)16:00 |
開催場所 | 長尾天満宮 |
所在地 | 京都市伏見区醍醐伽藍町18 |
アクセス | 地下鉄東西線醍醐駅から徒歩16分、京阪バス醍醐寺前バス停から徒歩7分、または醍醐寺バス停から徒歩9分(四条河原町、京都駅、山科駅、竹田駅からバス路線あり) ※京都駅八条口から「京都醍醐寺ライン」利用が便利。醍醐寺バス停まで直通、所要約30分(約30分毎に運行)。 |
TEL | 075-571-0074 |
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