松尾大社 八朔祭(2024年8月31日~9月1日)京都最後の夏祭り/西京

DATE 08月31 2024 - 09月1 2024
TIME 12:00 PM - 6:30 PM

台風10号の接近に伴い、八朔祭の下記の行事以外全て中止です
※内万灯・児童献画展→ 台風通過後の状況をみて献灯
※露天の出店も中止、風鈴祈願の風鈴設置も休止

松尾(まつのお)大社は、古来お酒の神様・洛西総氏神、織物・手芸・良縁成就の神として広く敬われています。また、平安京の西(白虎)の皇城鎮護の社として京都において最重要な神社です。
八朔祭(はっさくまつり)は、毎年9月の第1日曜日に行われる京都で最後の夏祭りです。前日の土曜日より盛大に諸行事が実施され、風雨順調・五穀豊穣を祈ります。2024年は8月31日()と9月1日()に斎行されます。皆様のご参拝を心よりお待ちしております。
<八朔祭とは>
八朔とは、旧暦8月1日(朔日)の事で、この頃には台風や病害虫の被害をこうむる事が多いため、風雨を避け、順調な五穀豊穣、家内安全を祈ることを目的として、松尾大社では、130年前の明治18年(1885年)から続く祭りで、以前は9月1日に行われていましたが、昭和51年(1976年)以降は、9月の第1日曜日に執り行われています。
八朔祭の起源は、古来からの習わしで、いわゆる「八朔」または「怙恃(たのみ)の節」といわれてきた人々の年中行事に遡るとも言われています。この「八朔」には、ひとつには「田の実りをお供えする」と言う意味と、「稲穂の豊穣を祈願する」と言うふたつの意味合いがあり、室町時代の一條兼良の「公事根源」、江戸時代の黒川道祐の「日次紀事」などによると、旧暦の8月頃になると早稲の穂が豊かに実るので、農民の間にはその初穂を貴人、恩人に送る風習が古くからあったと言われています。
また、江戸時代においては、幕府は、この日は徳川家康が天正18年(1590年)8月1日に初めて江戸城に入城した記念すべき日であり、この日を特に正月に次ぐ祝日としたと言うことです。さらに朝廷においても、「後水尾院當時年中行事」に「八朔」が恒例の行事として紹介されており、江戸時代に至っては貴賎の別なく盛大に行われていたようです。

2024年八朔祭式次第(予定)

■8月31日()
・相撲        12:00(正午)~
・群太鼓       17:30〜
・盆踊り大会     19:00〜
■9月1日()
・八朔相撲      9:00~12:30
※赤ちゃん相撲は13:00~
・上桂御霊太鼓    12:30〜
・子供神輿おねり   15:00〜
・嵯峨野六斎念仏踊り 16:00頃~
・女神輿巡幸     14:00出御/18:30頃還御
※両日とも日没より、子供絵提灯献画展・境内万灯があります
<松尾の八朔相撲>
八朔の当日、「八朔相撲」と称する神事相撲(国民体育大会の京都府予選を兼ねる)が催されます。
八朔相撲は、古来より旧暦の8月1日とされていましたが、現在は9月の第1日曜日に催されています。
その起源は定かではありませんが、社伝によると、鎌倉時代から今日まで連綿として続けられており、正確な記録として現存しているのは、江戸時代初期の当社の神主であった「秦 相宥」編纂の「松尾年中行事次第記巻中」に八朔相撲に関しての記述があります。
名物行事に「赤ちゃんの土俵入り」があります。赤い「しめこみ」「ハチマキ」をした赤ちゃんが土俵入りをします。
大人の力士が赤ちゃんを抱え、元気にすくすくと、丈夫に育って欲しいとの願いが込められ、四股を踏み、土俵に座らせます。
<六斎念仏踊り>
平安時代に空也上人が、当社の神前において初めて奏したと言われる六斎念仏踊(無形文化財)で、近年では毎年9月第1日曜日に行われています。
松尾大社氏子青年会主催の盆踊り(前夜)や、また当社南側の相撲場では、鎌倉時代からに今日まで続いている八朔相撲が奉納されています。
夜ともなると境内・参道すべてに、氏子・崇敬者から奉献された提灯に灯が点され、八朔祭を彩り良く盛り上げています。

松尾大社ご由緒

松尾大社は京都市内中心部から桂川を渡った西に鎮座しており、平安神宮を中心に、東(青龍)が八坂神社、北(玄武)が上賀茂神社、南(朱雀)は城南宮が守護し、西(白虎)は松尾大社が守護しています。
また「賀茂の厳神(げんしん)、松尾の猛霊(もうれい)」と称され、皇城守護の神として尊崇されている、京都において最重要な神社のひとつです。
松尾大社のある西京の地では神話の時代より酒造りが行われており、室町時代末期以降は「酒造第一祖神」として崇敬されるようになりました。
卯の字は甘酒、酉の字は酒壺を意味していると言われ、酒造りは「卯の日」にはじめ、「酉の日」に完了する慣わしがあり、11月上卯(かみのう)日には醸造安全を祈願する「上卯祭(醸造祈願祭)」、4月中酉(なかのとり)日には醸造完了を感謝する「中酉祭(醸造感謝祭)」が行われ、日本各地の酒造関係者が参集します。
境内には全国の名だたる酒造会社から奉納された酒樽が並んでおり、その光景は圧巻です。境内にはお酒の資料館もあり、無料で見学ができます。
松尾大社の庭園・松風苑(しょうふうえん)は、昭和を代表する作庭家・重森三玲(しげもりみれい)の設計で「曲水の庭」、「上古の庭」、「蓬莱の庭」の三庭からなり、重森三玲氏の遺作となった傑作庭園です。

(掲載日:2024年6月27日 情報提供:松尾大社)

エリア名西京
イベント名松尾大社 八朔祭
開催日時2024年8月31日(土)~9月1日(日)
開催場所松尾大社
所在地京都市西京区嵐山宮町3
アクセス阪急嵐山線松尾大社駅下車すぐ、京都駅から京都市営バス28系統または京都バス73・ 83系統乗車、松尾大社前下車すぐ、京阪三条から京都バス63系統乗車、松尾大社前下車すぐ
TEL075-871-5016
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